こんにちは、
小さな会社の経営会計サポートをしている渋谷です
わたしは、これまで銀行や会計事務所、メーカーに勤務しながら
様々な企業を見てきましたが、事業がなんとなくうまくいっていない
時は、その会社の方向性が経営の「原理原則」から外れているなーと
感じたことが多かったように思います。
その「原理原則」はこれまで先人が様々な言葉で残してくれています。
この言葉を思い出しつつ、最新の企業の動きの事例などを引用しながら、
実際の経営に少しでも役立つような内容をこつこつと短い文書でお伝え
していきたいと思います。
さらには自分の専門分野である"経営に役立つ会計"の視点から経営に
役立つヒントも加えさせていただきます。
ちょっと欲張りな内容かもしれませんがお付き合いください。
◆今日の言葉
「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせである」
(「アイディアのつくりかた」J・ヤング)
◆◆今日のサマリー
このところの景気悪化により既存の事業で苦戦している
企業が多いですね。どの企業もこぞって新たな活路を
見出そうとしているようです。
新商品の開発というとどうしても大上段に構えてしまいますが、
新しい商品とは、意外に身近にあるものを組み合わせてみたり
逆に余計なものを取り払ってみたりというところに隠れているもの
と理解できます。
既存の強みに新しいサービスを組み合わせるという発想を徹底して
やってみると →→→ 突破口となるヒントが見つかるかもしれないですね。
◆日経新聞より◆ 『注文から配送まで最短4時間』 (2009.8.2/1面)
お中元商戦はひと段落したところだが、ヤマトHD(ホールディングス)
で注文を受けてから最短4時間で顧客に届けるサービスを始めることに
なった。
宅配事業が伸び悩む中、通信販売は好調だ。
ヤマトHDは自宅で買い物を済まそうという消費者が近頃増えていることに
目をつけ、新サービスを加えて差別化を行い通販商品の取扱いを取り込もう
という戦略を打ち出した。
しくみは、通販業者から商品を倉庫に預かり、注文がくるとヤマトが
24時間体制で商品を梱包・発送し宅配便の配送網を活かして届けるという流れ。
現在よりも配送から到着までの時間を最短8時間から4時間へ半減できるという。
そのために約1億円を投資して通販向けの専用倉庫を新設するということだ。
◆~経営会計の視点から~◆
既存の強みを生かしてあらたなサービスを組み合わせるという発想は
事業を行う上で非常に大事ですね。
今回のヤマトHDの試みは、まさに既存の宅配ルートの強みがあっての戦略で
たとえ1億円の設備投資をしても事業採算性が合うと踏んだのでしょう。
1億円のキャッシュはヤマトHDにとっては決して大きくないものでしょうが
・・・要は採算性がどうかということです。
そのポイントは損益分岐点(採算ライン)を越えるくらい取扱量が稼げるか?
ですね。
例えば、通販商品の1回の配送料が600円とします。
600円のヤマトの売上に対して変動費(ガソリン代など)率が4割とすると
600円−変動費240円(600×4割)=360円 (変動費を引いた利益)
今回の投資によって増える固定費の額をざっくり予測すると
倉庫の償却費500千円+人件費・諸経費=3,000千円/月 とします。
さて、取扱量がいくつなら採算が合うでしょうか?
3,000千円 ÷ 360円 = 8,334個/月
1日当たりにすると278個以上 といったように大まかに把握できます。
あくまでも試算ですが、最近の通販の好調を考えるとクリアできる数量と判断し
また、既存のサービスの落ち込みを考えるとやってみる価値があると
踏んだと予想がつきます。
≪明日に向けての経営会計≫
・自社の既存の強みを3つ考えてみる。
・自社の既存の強みに新しいサービスを組み合わせ、新たな商品、サービス
を考えてみる(できるだけ資金の投入はしないことを条件)。
・チャンスをつかむために自社の変動費率・固定費を改めて確認してみる。
・個々の製品(サービス)の採算性を計算してみる。
ちょっと考えてみてくださいね。
■編集後記-----------------------------------------------
仙台には楽天イーグルスがあります
やっと勝ってただいま3位です(^^
高校野球は、ちょっと惜しかったですが
夏の野球でいいですよね〜〜(^^
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税理士 渋谷 浩司
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2009年09月25日



